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治療法則
  1. 主たる変動経絡(肝心脾肺腎)の生気を補う。
  2. 相剋経の虚実を弁えて補瀉する。
  3. 陽経の虚実を弁えて補瀉する。
※母経は補わない。

相剋経の補瀉調整は3パターン。
  1. 陰実証① 相侮関係が実している、肝虚脾実証、心虚肺実証、脾虚腎実証、肺虚肝実証、腎虚心実証の六十九難型陰実証は、主証の補法と副証の瀉法は同側で行う。
  2. 陰実証② 相乗関係が実している、肝虚肺実証、心虚腎実証、脾虚肝実証、肺虚心実証、腎虚脾実証の八十一難型陰実証は、主証の補法と副証の瀉法を適応側を左右に振り分けて行う。
  3. 相剋証 主証と相剋経が共に虚している、肝脾相剋証、心肺相剋証、脾腎相剋証、肺肝相剋証、腎心相剋証、肝肺相剋証、心腎相剋証、脾肝相剋証、肺心相剋証、腎脾相剋証は、主証の補法と副証の補法を適応側を左右に振り分けて行う。
陰経を整脉力に豊かに補い、相剋経を補瀉調整すると、陽経に虚実が現れる。
多くは、主訴・愁訴に関連する陽経に邪気実として浮いてくる。
脉状から実邪と虚性の邪を弁え、邪気実に応じた手技手法で処理する。
  1. 浮実に応ずる瀉法。
  2. 弦実に応ずる瀉法。
  3. 塵に応ずる補中の瀉法。
  4. 枯に応ずる補中の瀉法。
  5. 堅に応ずる補中の瀉法。
新世紀脉診流経絡治療の優秀性
  1. 使用経穴は三穴以内の少数穴。
  2. 刺鍼時間は撚鍼により最短。
  3. 少数穴✖最短刺鍼時間で生命力を強化することができる。
  4. 再現性と客観性で科学できる。
  5. 本治法中心の臨床を可能とする。
証の種類
  1. 六十九難型陰実証・5証
  2. 七十五難型陰実証・5証
  3. 八十一難型陰実証・5証
  4. 相剋証・10証
課題
後は七十五難型陰実証の適応側の法則がでれば完成を見る。
即ちそれは難経制覇に限りなく近づく。
おわりに
片方刺しによる適応側を左右に振り分けた重虚極補の相剋調整を打ち出された福島弘道先生、さらに継承発展させられ頂に押し上げられた柳下登志夫先生、そしてその礎を築かれた香取利雄先生、母経を補うと脉状が崩れることに気付かれ、さらに経絡治療家として歴史上初めて本治法を科学された宮脇優輝先生、陰実証で同側補瀉の存在を発見された古野忠光先生に感謝申し上げます。

経絡治療は次の領域へと昇りました。
難経制覇は直ぐそこです。
脉診流経絡治療からみたこころの病の病因病理
この病と対峙する上での座学として以下のリンクをご覧ください。
基礎編
臨床編

こころの病に対する脉診流経絡治療
証と本治法
本治法で生命力を強化します。

  • うつ病、双極性障害などは、心虚証か脾虚証。
  • パニック障害などは、肝虚証か腎虚証か肺虚証。
例えば、うつ病で心虚証が立ったとします。
  1. 心包経か心経を補います。
  2. 肺経か腎経を瀉します。
  3. 陽経を瀉します。
詳しくは、先ずは主たる変動経絡の生気を補います。
左大陵か左神門を補います。
用鍼は柳下てい鍼か小里てい鍼の尻尾の方で補います。

次いで、脉診と腹診で肺実か腎実かを見極めて、肺実なら孔最~尺沢にかけて、腎実なら太谿~水泉にかけて切経し、最も邪気実が客している所見を瀉します。
用鍼は柳下圓鍼かてい鍼の頭の方を使って経に逆らい引くのではなく押し進めます。
ざん鍼で瀉しても構いません。

整脉力豊かに生気を補い、相剋経まで整えると、主訴や愁訴に関連した陽経に邪気実が浮いてきます。
浮いてくれば同じような手技手法で瀉します。
胃経が変動すると常軌を逸するとか、人に会いたくなくなるとかあるように、重ね重ね胃経に浮いてくることが多いです。
あるいは偏頭痛やため息をつくようなら胆経に浮いて来るでしょう。
脉を診ながら決めてください。

他の証も同様に考えてください。
  1. 心虚証 心包か心を補い、肺か腎を瀉し、陽経を処理する。
  2. 脾虚証 脾を補い、肝か腎の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
  3. 肝虚証 肝を補い、肺か脾の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
  4. 腎虚証 腎を補い、脾か心の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
  5. 肺虚証 肺を補い、心か肝の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
うつ病の方を腎虚で治療すると99%悪化するので細心の注意を払ってください。
あるいは、腎虚でない患者を腎虚と誤診して補い続けるとうつ病になることがあります。
鬱っぽい症状を訴えだしたら誤治反応と捉えて、然るべき誤治調整を行ってください。
病症
脉証と腹証

こころの病に対する誰でもできるメンタル鍼灸
  1. 上中下の丹田を整えます。
  2. 生き霊を祓い肝鬱を解きます。
  3. 陽気を取り入れます。
順番はどれから行っても大丈夫です
上丹田を整える
上丹田はトラウマに関係します。
診断治療点である印堂で上丹田を整え、清空の穢れををクリアーにし、ひいては刻印されているトラウマを消します。
  1. 先ず、大なり小なりどんなささいなことでも構いませんので、今現在気になることがいくつあるかを数えてもらいます。
  2. 内容を聞くと邪気を受けるので、内容は聞かずに、いくつあるかだけを聞きます。
  3. 次いで、印堂にクリスタルのてい鍼を当て、天地と繋がります。
  4. 天地と繋がれたら、百会から「あー」、天突から「おー」、膻中から「うー」、中脘から「えー」、関元から「いー」と発声しなくてもいいので、意識しながら息を吐いていきます。
  5. チャクラを上から下まで降ろしたら、そこで吐くのを止めて、「患者の頭の中にある邪気よなくなれ」と頭の中で唱えて、てい鍼を垂直に抜き上げます。
  6. 気になることがいくつになったか、いくつ減ったかを確認します。
天地との繋がり方を記します。
頭の中で「私は天と地と繋がっています。生かされていることに感謝します」を三回唱えます。
「天地と繋がったら教えてください」と唱えて、繋がるまで待ちます。

天地との繋がりがわからなければ、それはそれでいいので、てい鍼を当て6呼吸数えてた後に「患者の頭の中にある邪気よなくなれ」と唱えて、てい鍼を垂直に抜き上げます。

同じく効果判定します。

クリスタルのてい鍼としていますが、水晶で頭に当てて不快な感じがしないものであれば何でもいいです。
中丹田を整える
中丹田はこころに関係します。
こころとは、人だけが持つ自我自意識で神とします。
言霊で中丹田を整え心神を鼓舞し、肝魂を発動させます。
患者自身にやってもらいます。
  • 男は左の労宮を膻中に当て、右の労宮を丹田に置きます。
  • 女は右の労宮を膻中に当て、左の労宮を丹田に置きます。
丹田の探し方は、臍に労宮を置き、無心で下にスーッと下ろすと府に落ちたところで止まります。
そこがあなたの丹田です。

男女別のスタートボジションで言霊を唱えます。
  1. 先ず、「私は自分の体が一番大事」を三回唱えます。
  2. 次いで、「私は自分の体を自分で治す」を三回唱えます。
  3. 最後は、ポジションを変え、男は左の労宮を丹田に置き、その上に右の労宮を重ねます。女は右の労宮を丹田に置き、その上に左の労宮を重ねます。「これで私の体は安心安全完全」を三回唱えて終えます。
🎦言霊の実技動画↓
下丹田を整える
​下丹田は、刀でいえば鞘(さや)です。
上中の丹田が収まるところです。
下丹田が安定している人は胆(きも)が据わっています。
下丹田が不安定な人は胆が据わらず動揺します。
この動揺を肝風とします。

下丹田を安定させ、上中の丹田の納まる鞘を作り、胆を据わら、動揺から解き放ちます。

  1. 先ず、うつ伏せでふくらはぎを把握して痛みを確認します。必ず反応があります。
  2. 次いで、左右の上後腸骨棘を押さえて圧痛の強い側を確認します。
  3. 圧痛の強い側の沢田流小腸兪に、打鍼用のてい鍼を当て“神・気・精”と槌を弱すぎず強すぎず気持ちよく三打します。
  4. ふくらはぎの痛みを確認します。適応側があっていれば、痛みが消失または軽減します。
これで仙腸関節が調整され、骨盤がそろいます。
下丹田は機能でいえば収斂・納気です。
形でいえば骨盤がその器です。

🎦龍仙打鍼の実技動画↓
生き霊を祓い肝鬱を解く
生き霊とは、オバケではありません。
現存する他人からの妬み、ひがみ、怨みつらみ等を指します。
社会生活が始まる就園児から生き霊を受けています。
東洋医学では肝鬱とします。
今の言葉でいえばストレスです。
夢分翁はこれを三毒としています。

  1. 先ず、霊台を取穴し、圧痛を確認します。必ず反応があります。
  2. 霊台の圧痛を確認して、真上に途香を適量のせ、なくなるまで擦ります。
  3. 龍仙打鍼と同じく最初にふくらはぎの痛みを確認しておいて、治療後痛みの有無を持って効果判定します。
霊台は、脾の熱が出てくるツボですが、霊が出入りする要所でもあります。
生き霊という名の邪気を祓い、最強の外邪である肝鬱を解きます。

太陽気功でセルフケア
​特にうつ病の患者は陽気が不足しています。
眼神が衰退しています。
太陽気功を行い陽気を取り入れます。
  1. 先ず、男は左目の前で、女は右目の前で、掌を太陽に向けて両手の重ねます。
  2. 次いで、その手を左右に広げていくと母指と示指でピラミッドができます。
  3. そのピラミッドを太陽と目の間に置き、目が収まるサイズにピラミッドを調節し、太陽の光を目に取り入れます。
  4. そのままゆっくり9秒数えてください。九は陽の極みです。
  5. 男は左目→右目、女は右目→左目の順に行います。
毎日思い出したらその都度やってもらいます。
段々と元気になってきます。

🎦太陽気功の実技動画↓
終わりに
誰でもできるメンタル鍼灸は流派に関係なく使っていただけます。
脉診流経絡治療を習得できれば最高です。

一人でも多くの方が救われますようお祈り申し上げます。
鍼灸の徒弟制度における弟子の務めの究極の形が、『忠臣蔵』で有名な、大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士47名、いわゆる「赤穂四十七士」だと私は思います。
大石内蔵助
本当の史実によれば、浅野内匠頭の仇討ちが目的で吉良邸へ討ち入ったのではなく、浅野の命に従って吉良上野介の首級を上げたのが真実らしいのです。

浅野内匠頭の切腹に立ち会った多門伝八郎は、浅野に殿中で刃傷におよんだ理由を聞いてみたところ、浅野は「私の遺恨」ゆえに刃傷におよんだものの、吉良に負わせた傷が浅手だったのが残念だと答えたとあり、また浅野は切腹に際して、「風さそふ花よりもなほ我はまた花の名残りをいかにとか(や)せん」という辞世の句を詠みます。
吉良を討てずに無念である、代わりに吉良を討ってほしいという、主君の命であると、大石内蔵助は受け取ります。

自分たちの思いによって仇討ちするのと、主君の命に従って無念を晴らすのとでは大きく違います。
内蔵助以下四十七士は、主君に命じられたから動いたにすぎないのです。
そこに自分たちの思いはないのです。
ただ、忠義を尽くしただけなのです。
儒教の影響が強いです。
儒教では生前よりも死後の方がより尊く重いとされます。
儒教の始祖、孔子
鍼灸の世界でも同じです。
弟子とは師匠に忠義を尽くすのが務めです。
自分の考えや思いなどはいらないのです。
師匠の理想を実現するのが弟子の役目です。
誰かに仕えることができる人生ほど幸せなことはありません。
人のために生き、誰かのために生きる人生には、自分のためだけに生きる人生では、決して得られない、味わえない、届かない幸せがあります。

浅野内匠頭と大石内蔵助の主君と家来という主従関係、私事で恐縮ですが宮脇優輝先生と中野正得の師匠と弟子という師弟関係のように、心から尽くせる、命を懸けてお仕えできる存在に巡り会えることは、この世の最上の幸せの一つです。
読者のみなさまにとって、かけがえのない一生のご縁がありますことを、心からお祈り申し上げます。
そして是非、人のために生きる人生を生きてみてください。
そこには無限の喜びと可能性があります。
働くために生活する
ん?

となった方も多いかと思います。
世間一般的には「生活する(食う)ために働く」だと思います。
何の異論もないのですが、後に続けてみてください。
生活するために“働くために生活する”

仕事で最高のパフォーマンスを発揮するためには、最高のコンディションで臨みたいものです。
そのためにはどのように生活するかが大切です。
「寝る間を惜しんで」とか「休みの日も働いた」とかは、聞こえはいいですが、適切な休息や休養をとらなければ、本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。
私たち鍼灸師は、多様性に富んだ病苦と対峙するために、常にベストの状態で臨まなければなりません。
1日無理をしたために、翌日のパフォーマンスが低下するようでは、結局患者さんに迷惑をかけてしまいます。
ダイエットなどもそうです。
治療家は特にエネルギーが必要です。
食べることはとっても大切です。
見た目のために食事制限してエネルギー不足になれば、やはり本来効くはずの治療も効かなくなってしまいます。
臨床で最高のパフォーマンスを発揮できるように、ベストコンディションを維持するためには、どうしたらいいかを考えてください。
だからこそ、生活するために働くのではなく、働くために生活するのです。
間違ってほしくないのは、節制するということではありません。
天職
仕事をするために生活するということですが、どうしてそこまでする必要があるのでしょう?
それは、仕事とは『天職』だからです。

天職とは、「自分に向いている仕事」、「自分がやりたい仕事」、「自分が好きな仕事」と思われがちですが、本来天職とは全く別の意味です。

天職とは、向き不向き、好き嫌い、やりがいがあるなしに関わらず、今現在与えられているお仕事を全て天職とします。
文字通り天から与えられた職です。

だから仕事は尊いのです。
職を持つことは大切なことなのです。
全力を尽くして働かなければならないのです。

天職とは、天が私たちに与えてくださった尊きお仕事です。
一生懸命働きましょう。
一生懸命、天職を全うしている人を天は見放しません。

天から与えられた職を持ち、お役目でも構いません。ベストの状態で臨み、最高のパフォーマンスを発揮して、一生懸命働けるように日々を過ごしてください。
働くために生活してください。

さすれば、朝は希望を持って目覚めることができ、昼間は懸命に働くことができ、夜は感謝と共に眠りにつくことができるでしょう。
☑患者 小1の娘。
☑主訴 喉が痛い、しんどい、発熱。
☑現病歴 夜になって喉が痛いと泣き出す娘。顔が熱いので検温すると38度。悪寒はない。
☑起こし鍼 神童てい鍼。
☑脉状診 浮、数、虚。
☑切経 頭は熱いのに手足は冷たい(厥)。
☑経絡腹診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑比較脉診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑証決定 腎虚証。
☑適応側の判定 病症に偏りなく女児だから右が有力だが、天枢診でも確認すると右天枢に労宮を置いた方が脉、皮膚の艶ともに良くなるので右で間違いない。
☑本治法 イトウメディカル社製中野てい鍼小里モデルの尻尾の方を右復溜に当て五行程補う。
→脉が充実する。
☑標治法 
✅高熱に対して両手に水掻きの鍼。
✅全身に気を巡らせるように小児はり。
☑補助療法 咽喉痛に対して子午治療。人迎を押さえると左の方が圧痛が強いので、反対側の右蠡溝を補う。
→喉の痛みが和らぐ。
止め灸として無熱灸14壮して金粒を貼付。
☑止め&セーブ鍼 左後谿にてい鍼の頭の方でチョコン。

※水かきの鍼のやり方は以下の動画をご覧下さい。
子午治療簡便表
宮脇優輝先生考案無熱灸のやり方
☑経過 治療後、手足が温まる。テレビを見て笑えるようになる。
治療2回目 翌朝
☑経過 朝は少ししんどそう。妻曰く夕べは寝ては起き寝ては起きだったとのこと。また熱がっていた。
咽喉痛はマシ、食欲がない、しんどさが辛い。体温は37度5部。手足は昨夜ほど冷たくはない。
☑脉状 浮、数、やや虚。
☑治療 同じ。
治療すると声にはりが出る。
治療3回目 お昼休み
☑経過 妻が午前中に小学校を休ませて小児科へ連れていく。
診察結果はA群溶連菌性咽頭炎。
インフルエンザじゃなくて一先ずは安心。
のどが痛い、しんどい。体温は38度。やはり悪寒なく熱がる。
☑脉状 浮、数やや実。
☑治療 本治法の選穴を湧泉に変えて、あとは同じ。治療するとやはり少し元気になる。
治療4回目 夜帰宅後
☑経過 昼から少し食欲が出てきたので肉まんを半分食べる。
その後吐く。
しばらくしてみかんを食べる。
夕方から元気になってきて座ってテレビを見れるようになる。
のどの痛み、頭の後ろと横の間ら辺が痛いとのこと。
ようやくしんどさもない。

☑脉状診 浮、数、実。
☑切経 体も手足も温い。
☑経絡腹診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑比較脉診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑証決定 腎虚証。
☑適応側の判定 天枢診にて右。
☑本治法 右湧泉を補う。
→脉が充実する。
☑標治法 
✅両手に水掻きの鍼。
✅全身に気を巡らせるように小児はり。
☑補助療法 
✅子午治療。人迎を押さえると左の方が圧痛が強いので、反対側の右蠡溝を補い、無熱灸14壮て止め、金粒を貼付。
→咽喉痛軽減。
✅頭痛に対して宮脇奇経治療。宮脇奇経腹診®より帯脉と診断。左臨泣にプラスのテスター、右外関にマイナスのテスターを貼ると、お腹の反応が和らぐので、主穴に10壮、従穴に6壮無熱灸して金銀粒を貼付。
→頭痛消失。
☑止め&セーブ鍼 左後谿にチョコン。

※宮脇奇経治療✖宮脇奇経腹診®については以下のリンクをご覧ください。
☑経過 治療後、一段と元気になり、柿やゼリーを食べ、兄と走り回って遊ぶことができるようになり、ほどなくして就寝。様子を見にいくと大量の汗をかいている。
翌朝、「パパ起きなよー」と元気な声で起こしに来てくれるまでに回復。
朝ごはんもしっかりとれたのでもう大丈夫そう。
症状も特にないので治癒とした。
☑反省と考察
1回目の際、虚脉であった。
治療を重ねるごとに実脉になっていった。
と同時に元気さが出てきて最終的に発汗して治った。
生気が邪気に勝てたからだ。

生気<邪気→生気=邪気→生気>邪気

裏から始まったものを表に押し返したとも言えます。

正に脉作りの臨床の成せるワザです。 
外感病であれ、雑病であれ、生命力の強化に尽きます。
また、本症例でもそうであったように、的確な補助療法、標治法を入れてあげると症状が和らぎ体も楽になりますから、対症療法も侮れません。
外感病を治療するに当たって
一般的に先ずは病院に行かれます。
私たちの治療はその後が多いですが、患者さんとの信頼関係が構築されていれば、鍼灸院を先行されることもあります。
家族や近しい人たちであれば逆にそうなると思います。
私の失敗談を含め、幾つかの注意事項を記します。
消炎鎮痛解熱剤の功罪
消炎鎮痛解熱剤は、急性発熱時に現れる痛み・発赤・腫脹・熱感を和らげてくれますが逆に治る時期を遅らせます。
先ず、発熱の意義ですが、
  1. 病原体は高温下ではその複製が抑制されるか死滅する。
  2. 免疫担当細胞は高温の方が活性化する。
ということで、発熱は感染に対抗するための生体反応です。
そしてさらに、
  1. 痛みは警告反応と過度な動きの制限。
  2. 発赤は血液が集まって代謝を促進
  3. 腫脹は白血球やリンパ球が集まって感染を防ぐ。
  4. 熱感は免疫力を高めるめに発熱している。
ということで、炎症反応は障害部位を守り治す反応なのです。
ですので、消炎鎮痛解熱剤は炎症を抑えて痛み・発赤・腫脹・熱感を軽減し、苦痛を和らげてくれますが、それと引き換えに直接の治す反応(炎症)を抑えるので症状は軽減するが治るのは遅くなる(問題の先送り)ということになります。

医療機関を頼ることは悪ではない
とはいえ、こらアカンなと思ったら病院に行きましょう。
ある程度技術がないと全く効きません。
臨床経験の浅い方も無理せず病院に行きましょう。
次に該当する場合も病院を受診してお薬をいただいてください。
  • 消炎鎮痛(解熱)剤の適応
  1. 痛みや炎症が生活に差し障るほど激しい場合。→激しい痛みが持続すると脳の可逆性に問題が起きる。
  2. 大事な要件があり、高熱や痛みにより適えることが難しい場合(EX.子供の結婚式、大事な契約 etc.)
  3. 持続する痛みや高熱により食事が摂れなくなり、体力が著しく落ちた場合 etc.
  4. 慢性疼痛で痛みの悪循環を断つ。
治療のリスクマネージメント
  1. 発熱時
  2. のどの痛みが激しい時
  3. 咳が酷いとき
等は、肺経を補うと悪化することが多いです。
私もよく失敗しました。
駆け出しの頃、長男がよく発熱しましたが全く治せず、それどころか治療しては余計に熱が高くなり、意識が朦朧としだしたので、慌てて夜間診療に走ったこともありました。
肺経を補っていたからです。
肺経には気を循環させて体を温める働きがあるので、太陽病などでは肺経を補って温めて発汗させる、あるいは太陽経や陽明経を瀉して発汗させればいいと考えていたのですが、余り上手くいった試しがありません。
特に小児の場合は余計に熱が高くなり、その邪熱が背中の督脉から上に昇り、脳症へと発展する危険すらあります。
(一社)東洋はり医学会元会長の故柳下登志夫先生に、小児の発熱は逆気の極みだから、腎を補って気を下げなさい、そして手に水掻きの鍼をしなさいと教えていただきました。
確かに発熱児の体表を観察していくと、頭と体は熱いけれども、足あるいは手足が冷たいのが分かりました。
それから以降、この治療法を実践するようになり、我が子の外感病を治せるようになると、治療室に来てくれる子どもたちも事なきを得られるようになりました。

小児の急性発熱は先ずは、脳を守ることを最優先にすべきです。
そのためには陰中の太陰である腎を補って気を下げ、水掻きの鍼を施して邪熱を泄らします。
そうして生気の回復を図り邪気が衰えるのを待てば、来るべき時が来たら、必要に応じて汗・吐・下して癒えていきます。
過去の記事にもう少し詳しく書いていますので、外感病の病因病理と併せてご覧ください。
肺管九節
肺経を補うと、余計に熱が高くなるだけでなく、咽喉痛や咳が酷くなる理由を解説します。
以下の図を見て下さい。
これは古医書にみられる臓腑図ですが、現代の解剖図とは違っています。
なぜなら、カタチよりもハタラキを重視して描かれているからです。
八葉蓮花と呼ばれる8枚の葉っぱで描かれているのには二つの理由が考えられます。

  1. 何か大切な物を葉っぱに仕舞い込んでいる様を表している。
  2. 陰の働きを表している。
何か大切な物とは気です。
肺は気を主ります。
このように、臓腑図が葉っぱで描かれているのには肺ともうひとつ肝です。
肝も大切な物を蔵しています。
肝は血を蔵します。

陰の働きとは粛降です。
口鼻から取り入れられた天空の清気(酸素)を臍下丹田まで降ろしていきます。
それで気道が清浄に保たれています。
肺は上焦に在り陽臓でありながら陰的な働きを有し、五臓の最上に位置し気血津液を粛降します。
それを8枚の葉っぱで表しているのです。
東洋医学では偶数は陰を意味します。
なので8は陰数であり陰的なを意味します。
ちなみに肝は七葉です。右四葉左三葉からなり奇数は陽数で、肝は中焦以下に在り陰臓ですが陽的な働きがあることを意味します。
血を動力源に発散して疏泄しています。

ということで、このような大切な気を含んだ八葉蓮花の上に在るのが肺管九節と呼ばれる9つの連なった節です。

現代医学的には上下の気道辺りに位置します。
奇数は陽数で、九は陽の極みを意味します。
つまり、熱を持ちやすいということを強調したいがために九節としたと思われます。
ここの熱は肺熱と考えていただいて構いません。
故にうかつに肺を補うと肺熱を益々熱してしまうのです。

咽喉痛も咳も肺熱がほとんどです。
肺気が粛降できずに気逆したのが咳ですから、当然と言えば当然です。
駆け出しの頃は勉強不足で、こんなことも分かりませんでした。
それでも治療をさせてくれた妻と息子には感謝の気持ちで一杯です。
お陰様で今では外感病を癒せることが多くなりました。
本当にありがとう。
(了)
☑患者 3歳女児。
☑主訴 全身性の水イボ。
☑現病歴 半年前に発症。痒くて痒くてたまらない。首、背中、胸、お腹、脇腹、手足にまんべんなく出ていて掻き痕が傷になっている。
☑起こし鍼 神童てい鍼。
☑経絡腹診 肝腎虚、肺脾実、心平。
☑脉状診 浮、数、虚。
☑比較脉診 よくわからない。
☑証決定 肝虚証。
☑適応側の判定 女児なので右。
☑本治法 イトウメディカル社製中野てい鍼小里モデルの尻尾の方を右中封に当て五行程補う。右復溜にも同様の手技で補う。
☑標治法
✅痒み止めに、前肩髃と蠡溝に右に10壮、左に4壮無熱灸。
✅霊枢経脈篇に倣い虚している側の支正に無熱灸20壮。
✅ステンレス鍼1寸3分1番の先を指先から出るか出ないかぐらいで母指と示指でつまんで患部を瀉的に散鍼し、その後を追いかけるように皮膚に艶が出るのを限度にドライヤー灸。
☑止め鍼 左合谷にてい鍼の頭の方でチョコン。
☑セルフケア 前肩髃と蠡溝に右5壮左2壮、右支正に10壮ドライヤー灸、患部を亀の子ダワシで痛くないように数回トントンして、砂糖を塗って15~20分放置して洗い流すように指導。
☑経過 1回目の治療で7割のイボが消失。2回目で全治。
☑反省と考察 これも胎毒かと思われます。
※胎毒については以下のリンクをご覧ください。
肝虚証で治ったということは、瘀血より派生した邪熱が肝陰肝血を焼き払ったことによって亢ぶった肝火が皮下に停滞してイボをこしらえ、風邪の遊走性に載って全身に広がったと考察します。
聖典『霊枢』経脈篇に、小腸経が虚すとイボができるか、指間に小さな痒いものができるとあります。
小腸経が虚ということは表裏の心が実です。
相剋する腎や肺の虚証が立ちますが、子午陰陽関係から肝虚証も立つということです。
本症例は血燥だったというわけです。

病因病因に基づき、五臓を原とする主たる変動経絡の虚実を弁え、補瀉調整する本治法で生命力を強化し、病体に応じた補助療法や標治法を施すことで早期回復を図ることができます。
本標は車の両輪の如くです。
☑患者 2歳男児。
☑主訴 便秘。
☑現病歴 半年前から便秘になる。小児科でいただいたお薬を飲むと調子が悪くなるので服薬を止め、現在は市販の浣腸を週に一度の頻度で使っている。
それでも7日に1回、しかも少量しかでない。
☑愁訴 肌が乾燥しやすい。
☑経絡腹診 診れない。
☑脉状診 浮、数、虚。
☑比較脉診 診れない。
☑証決定 病症より判断して脾虚証。
☑適応側の判定 男児なので左、また左足の経絡は気を引き下げる。
☑本治法 イトウメディカル社製中野てい鍼小里モデルの尻尾の方を左太白に当て五行ほど補う。
次いで母経の左大陵にも同様の手技。
てい鍼の頭の方で左豊隆を経に対して横に切るように神・気・精と瀉法。
☑補助療法
✅宮脇奇経治療 左同側公孫-内関と陥谷-合谷に主穴に10壮、従穴に6壮、宮脇優輝考案温感無熱灸、通称『無熱灸』にて奇経灸。
施灸後、金銀粒貼付。 
☑標治法 
✅左上前腸骨棘から鼠径部にかけての塊に対し、その回りを等間隔で補鍼。
✅左志室周囲の塊に対し、その回りを等間隔で補鍼。
✅左臀部を瀉的に散鍼しては反対の手で祈りを込めてなでる。
✅下腹部正中の最も陥凹した箇所にてい鍼の尻尾の方を当て、陰陽陰陽陰陽のリズムで指頭叩打すること6呼吸。
☑止め&セーブ鍼 右合谷をちょん。
☑セルフケア 奇経に灸点を卸し、母親に自宅で愛情を込めてドライヤー灸、または音を怖がる子にはカイロ灸をするように指導。
☑経過 4回目で浣腸を使わずに排便できるようになった。
大量の便が出たという。
しかも、便が出だすと肌のコンディションがよくなったとのこと。
☑反省と考察 『道書』に、「小児七歳までを神童と名づく。神これを守る。」とあります。
お母さんの話をよく聴いて、適切に処置すれば、子どもたちの生命力が旺盛になり自然と癒えていきます。
☑患者 義姉。
☑主訴 流行性角結膜炎による右目の充血、腫れ、目の塞がり。
☑現病歴 子供たちからご主人、姉ぎみに順番に感染。我々に移してはいけないと思い来るのをためらっていたが、治らないとドクターストップで、教師をしている小学校の修学旅行に引率できないので、何とか間に合わないかと連絡がきた。
やはり感染を気にしていたので、「俺、生命力に溢れてるから大丈夫、絶対に移らへんからおいで」と姉ぎみの背中を押してようよう来院。
☑愁訴 肩こり。
☑経絡腹診 肺脾虚、心肝実、腎平。
☑脉状診 浮、数、虚。
☑比較脉診 肺脾虚、心肝実、腎平。
☑証決定 肺虚心実証。
☑適応側の判定 女性であるが病症が右に偏っているため、健康側ではなく、左を適応側とした。
☑本治法 左太淵に補法。
肺と共に脾の脉も出たので太白はとばして、左寸口沈めて心の脉位に在る虚性の邪に対して、右心包経を切経して最も邪気実の客している右大陵に堅に応ずる補中の瀉法。
☑補助療法
✅宮脇奇経治療 宮脇奇経腹診®より任脉と手陽明脉と診断。
右列缺-右照海と右合谷-右陥谷に主穴に5壮、従穴に3壮知熱灸で奇経灸して金銀粒を貼付。
☑標治法
✅大椎と風門に知熱灸7壮ずつ。
✅イトーメディカル社製アルミ圓鍼で右眼窩上縁を中心から外に向けて20回擦窩。
☑止め&セーブ鍼 中脘✖非適応側天枢✖適応側天枢✖下腹部最陥凹部&百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
☑セルフケア 自宅で奇経にドライヤー灸をするように指導。
☑経過 3回治療して腫れと充血が引き目が開くようになり、これならば感染の心配はないでしょうとの医師のお許しをいただくことができ、無事に教え子たちと修学旅行へ✌
☑反省と考察 結膜炎は肺虚本証が多いです。
陰経を整脉力豊かに補えると、手足の陽明経に邪気実が浮いてきます。
脉状に応ずる各論的瀉法の手技手法で処理するとよくなってきます。
邪気実が深くなると心・心包に入室します。 
心・心包に邪気実を認めたら躊躇せずに瀉しましょう。
経絡治療家の間でよく言われている「心に虚なし腎に実なし」は誤りです。
正しくは「五臓全てに虚実あり」が臨床的です。
何はともあれ、姉ぎみのお役に立ててよかったです。
何てったって愛する妻の姉ぎみですから。
お陰さまで僕だけお土産二つもらいました😉
☑患者 義母。
☑主訴 左顔面の腫れ痛み。
☑現病歴 両手に荷物を持って運んでいる際に足がもつれて転倒。
前向きに倒れて左顔面を強打。
胃経の承泣から小腸経の顴髎にかけて腫れている。
☑愁訴 肩こり。
☑経絡腹診 肝腎虚、肺脾実、心平。
☑脉状診 浮、数、虚。
☑比較脉診 肝腎虚、肺脾実、心平。
☑証決定 肝虚脾実証。
☑適応側の判定 病症が左に偏っているため健康側の右を本証、患側の左を副証とした。
☑本治法 右行間、右然谷に補法(炎症と顔面部に対応して火穴を選穴)。右関上沈めて脾の脉位に在る虚性の邪に対して左足太陰脾経を切経して最も邪気実の客している左陰陵泉に枯に応ずる補中の瀉法。右関上浮かして胃の脉位に浮いた虚性の邪に対して左足陽明胃経を切経して最も邪気実の客している左豊隆に塵に応ずる補中の瀉法。
☑標治法
イトーメディカル社製アルミ圓鍼の柄の方を寝かして患部に当て手前に引くように40回、腫れている箇所をまんべんなく擦窩。
☑止め&セーブ鍼 中脘✖非適応側天枢✖適応側天枢✖下腹部最陥凹部&百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
☑経過 その日中に腫れ痛みが引く。
2回で治癒。
☑反省と考察 腫れ痛みをひかすにはアルミの材質が効果的です。
圓鍼の丸の方で擦窩すると引っ掛かって痛いので、柄の方で水平に寝かして擦窩します。
今回はやっていませんが、打撲に最もいいのは刺絡です。
☑患者 20代女性。
☑主訴 乳腺が腫れて痛い、母乳が出ない。
☑現病歴 産後6ヶ月、数日前から左のオッパイが腫れてきた。かかりつけの助産院で乳房マッサージなど処置を受けるも腫れがひかず来院。
☑愁訴 頭髪を抜いてしまう。
☑経絡腹診 脾心虚、肝腎実、肺平。
☑脉状診 浮、数、細、虚。
☑比較脉診 脾心虚、肝腎実、肺平。
☑証決定 脾虚証。
☑適応側の判定 病症が左に偏っているため本証を健康側、副証があれば患側に振り分ける。
☑本治法 右太白、右大陵を補い、右関上浮かして胃の脉位に浮いた虚性の邪を患側の足陽明胃経を切経して最も邪気実の客している左豊隆に枯に応ずる補中の瀉法。
☑補助療法 
✅宮脇奇経治療 宮脇奇経腹診®より衝脉と診断。
左公孫-左内関に主穴に5壮、従穴に3壮知熱灸で奇経灸して金銀粒貼付。
乳頭より上は合谷-陥谷、下は陥谷-合谷でほとんとが解決しますが、手足の陽明脉で変化がないときは公孫-内関が的中します。
☑標治法
✅膻中と左天宗に知熱灸5壮。
✅患部に瀉的散鍼。
☑止め&セーブ鍼 中脘✖非適応側天枢✖適応側天枢✖下腹部最陥凹部&百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
☑セルフケア 奇経と膻中と左天宗に自宅でドライヤー灸をするように指導。
天宗はご主人にしてもらうように指示。
断られたら「じゃああんたがお乳あげて💢」と言いなさいと助言&笑い話😊
☑経過 2日後来院。前回の治療後腫れはひいて治癒。
また腫れたらおいでとして、今回で終了。
☑反省と考察 乳腺炎は気血の阻滞です。
病因病理はストレスです。
頭髪を抜くことで肝鬱を解消していたのでしょう
五臓では脾の主り、経絡は胃、乳頭は肝、母乳は小腸が関係します。
妊娠中は心経と小腸経が閉じます。
産後は小腸経は上に血を巡らせ母乳を作ります。
心血が回復すると心経は下に血を巡らし月経が復活します。
この血を作るのが脾、巡らせるのは肝です。
脾肝のバランスが崩れると乳腺がつまって腫れます。
産前も産後も大事にしてあげてください。
子はかすがいですが、妻は家宝です。
朝5時30分。
息子のよい止めの治療のためにたたき起こされる。
野球の試合で車で1時間程のグラウンドに向かうらしいのだが、彼にとっては何よりも憂鬱になる車移動。
揺れ方や座席の臭いによっては5分もたたない間に気分が悪くなるときもある。
また妻にとっても不安の種である。
眠たい目を擦りながら治療。

  1. 左外関に大腸経に向けて皮内鍼を貼付。
  2. 左右の三陰交に肝経に向けて皮内鍼を貼付。
  3. 左内関-左公孫に金銀粒貼付。
  4. 左右の中央厲兌に金粒貼付。
研修会で大阪にいたため、夕方妻に電話をして確認すると、無事に車によわずに行って帰って来れたとのこと。
やり方
  • 外関
  1. 左右の外関の圧痛を比べる。圧痛を比べて強い側に皮内鍼をとめる。
  2. 経に対して垂直にとめる。
  3. また向きが大事である。大腸経に向けるか小腸経に向けるかを決める。
  4. 片方の手で脉を診ながら、もう片方の指で外関から大腸経にずらしたときと、小腸経にずらしたときと、どちらの方が脉がよくなるかを確認する。よくなる方に向けてとめる。モニターは脉でも皮膚の艶でも肩腰のはりでもよい。良くなるのが分かればモノサシは何でもいい。
  • 三陰交
  1. ​左右の三陰交に皮内鍼をとめる。
  2. 経に対して垂直にとめる。
  3. 腎経に向けるか肝経に向けるかを確認してよくなる方に向けてとめる。
  • 内関-公孫
  1. ​左内関-左公孫に金銀粒を貼る。
  2. 右公孫の場合もある。
  3. 鑑別は圧痛の強い側。
  • 中央厲兌
  1. ​金粒を貼付。
小さいお子さんの場合、鍼を怖がることが多々あります。
皮内鍼を固定する布団テープにアンパンマンやドラえもんの絵を書いて、これをはるからね~ってやると喜んでくれます。
※奥村幸希子氏発案
修学旅行などで生理を遅らせる
乗り物よい以外に、結構相談を受けるのがコレです👆

修学旅行だけでなく、クラブの大会の日に、丁度来潮しそうなのを、遅らしてズラすことができるものがあります。
  1. 左右を比べて圧痛の強い側の蠡溝
  2. 両三陰交
  3. 左築賓に、経に対して垂直に皮内鍼をとめ、
  4. 右太衝-右通里+右照海-左列缺に金銀粒またはPM粒を貼ります。
旅行から帰ってきたら、大会が終わったら外してください。
きちんと来潮するので安心してください。
鍼灸でご家族のみなさんを健やかに。
妻の祖母の敬老のお祝いでうかがったところ、右目が塞がっていて、左目は涙と目やにが酷い。

義母や義姉は目やにで右目も引っ付いて開けられないだと言っているが、どうも下垂しているように思えてならない。

とにかく、視界が塞がっていて歩くときに危ないので、早速治療することに。
☑現病歴 いつからかよくわからない。
☑愁訴 夜間頻尿。
☑経絡腹診 肺脾虚、心肝実、腎平。
☑脉状診 浮、数、実。
☑比較脉診 肺脾虚、心肝実、腎平。
☑証決定 肺虚証。
☑適応側の判定 気を引き上げるため左。
☑本治法 目やに涙を逆気泄と診て合水穴を選穴。
左尺沢、左陰陵泉を補い、左尺中浮かして膀胱の脉位に浮いてきた実邪を、患側の右膀胱経を切経して最も邪の客している右飛陽から浮実に応ずる瀉法。
☑補助療法
宮脇奇経治療。右陥谷-右合谷に5壮-3壮で知熱灸。
足陽明脉の奇経腹診
手陽明脉の奇経腹診
☑標治法 左右を比べて圧痛の強かった
臂臑に知熱灸7壮。
☑止め鍼×セーブ鍼 中脘穴→非適応側の天枢→適応側の天枢→下腹部正中にの最も虚した箇所に火曳きの鍼→百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
☑経過 治療後、右目が開く。
☑反省と考察 瞼は肌肉で脾の主りということから、眼瞼下垂は脾虚と言われていますが、肺虚もあります。
瞼は総じて脾胃ですが、上眼瞼は足の太陽膀胱経、下眼瞼は足の陽明胃経に一応分類されます。
目やには湿熱です。 
奇経は陥谷-合谷か合谷-陥谷か公孫-内関か内関-公孫が多いです。
大腸経には目に効くツボが軒並み並んでいますが、こういう場合には臂臑が有効です。

例.
  1. 沢田流二間 麦粒種。
  2. 沢田流合谷 目の充血。
  3. 合谷 眼病全般。
  4. 偏歴 眼病全般。
  5. 臂臑 眼瞼下垂、目やに、緑内障。