学生たちと経絡治療のお勉強⑧

応用鍼灸治療学Ⅴ(内科)の8回目は、経絡治療総集編を実習しました。

全ての病は五臓の不調和から起こります。
もう少し難しい言い方をすると五臓の精気の虚から始まります。

五臓といっても現代医学でいう臓器ではありません。
臓器は画像を撮ったり切開すれば可視化可能なモノですが、東洋医学の五臓は残念ながら視ることはできません。
機能ハタラキを指します。
古代の中国では機能やハタラキという言葉がなかったのでこれを「気」としました。

というわけで、東洋医学の五臓とは、私たちが生きていくために必要な5つの大切な働き、あるいは5つの気としてください。

五臓が順調に機能していれば健康でいることができ、五臓が機能しなくなれば病気になります。

どの五臓に問題があるのか、精気の虚があるのかを四診法によって診察し、最終的に脉証腹証一貫性によって証を立て、五臓に所属する経絡を使って治療します。
生気を補い生気を妨害する邪気を瀉して生命力を強化します。
これを本治法とします。
東洋医学の最高峰に位置する治療法です。
この授業は計15回ありますが、前半の8回でみんなにはこれを習得してもらいました。
僕の役目はここまでです。
後半の7回では経絡治療の優れた対症療法である補助療法と標治法を実習してもらいます。
来週からは山内先生が引き継いでくださるので引き続きよく学んでください。
補助療法、標治法は簡便時短で即効性があるので卒後、就職先ですぐに使えるので覚えておくと便利なものばかりです。
逆に、色んな意味で卒後すぐに本治法を使う機会はないでしょう。
臨床でどうしても治せない疾患にぶち当たったときに是非思い出してください。
現代には未解決の病がたくさんありますが、これを解決できるのが経絡治療の本治法です。
将来みんなを頼ってきてくださる患者さんやみんなのまわりの大切な人たちを是非救ってあげてください。
種はまいたつもりです。
最後に、学生の本分は勉強です。
万象我師という言葉がありますが、四年間で出会う全ての先生を恩師と思って素直に吸収してください。
僕もそのうちの一人に入れてもらえると嬉しいです。

そして、この国ではいくら腕があってもライセンスがないと鍼灸治療ができません。
国家試験必ず通ってください。
みんなならきっと大丈夫。

もうひとつだけ、余計なお節介。
自分を大事にしてください。
女子は本当に大好きな人と出会ってください。
男子は心の底から守りたいと思える女性に出会ってください。
今やるべきことを真面目に取り組めば自ずと道は開かれますし引き合わせてくれます。

毎週水曜日、みんなに会えるのを楽しみにしていたので正直少し寂しいですが、みかけたら声をかけてください。
僕ももちろんガンガンかけます(*^^*)
何かあったらいつでも連絡ください。
遠いですけど是非遊びに来てください。
晩飯とお風呂と寝るところくらいは用意します。
僕の授業を選択してくれてありがとう。
みんなの幸せな未来を願っています。

臨床ファンタジスタ 中野正得
追伸、小嶋あきほ先生、毎回お手伝いしてくださりありがとうございました。

ONE

鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、互いに切磋琢磨する間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師に違いはありません。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、願いを込めてこの名前を付けました。 どうぞ、よろしくお願いします。