本治法/ROUTE TECHNIQUEは最高の治療法

生気の不足(虚)を
補い
生気を妨害する邪気(実)を
瀉す。


主たる変動経絡の虚実を弁え補瀉調整すると、
生命力(自然治癒力・免疫力)が強化され
皮膚に
艶と潤いが出て
血流が
良くなり
筋肉が
弾力性に富み
骨が
丈夫になり
脳が
クリアーになり
内臓の働きが
活性化され
こころも健やかになります。
これらは体を治す見返りとして得られる効能ですが、実は即効性もあります。
強い痛み止のような劇的な効果はないかもしれませんが、何だか分からないけど体が楽になります。
体が元気になります。

本治法/ROUTE TECHNIQUEは、根治療法という陰的な側面と、瞬間的にチャージされるエナジードリンクのような陽的な側面を持ち合わせたとっても素敵な治療法です。
僕の中では至高の極みです。
ただし、良いことばかりではありません。
最大のネックは簡単に習得できないことです。
本当に効果のある本治法ができるようになるには3つの能力を身に付けなければなりませんが、これが熾烈を極めます。

■診脉力
体表観察や脉診など証決定に必要な能力。
■整脉力
選穴、適応側、生きて働いているツボの取穴、脉状に応じた補瀉の手技手法、気のもれない押し手作りなど、気を調整する鍼に必要な能力。
■検脉力
正確に治療の適否や予後の判定を行うために必要な能力。

等々越えるべきハードルが幾つもあります。
また、身に付ければ終わりではなく、さらに制度を上げるために磨き続けなければなりません。
なんでもそうですが、本当に良いものは難しいのが当たり前です。
経絡治療の習得課程を申し上げましたが、どの流派治療法でも本物を掴むためには最低でも5年は辛抱してください。

大変ですが効かせられるようになると、臨床が楽になります。
何より患者さんのためになります。
初学者の方は先ずは型を身につけてください。
型破りなんて言葉がありますが、型なしだと破ることもできません。
型破りは「守・破・離」に見受けられますが、鍼灸道に守・破・離はあり得ません。
なぜなら鍼の道は人の道だからです。

◎中野が考える守・破・離
■守
師の教えを忠実に守って型を身につける時期です。
本会では普通部1~2年の会員のみなさんがこれに当たります。
■破
破るとは型破りなことをするのではなく習練によって己れの限界を打破する時期です。
今日治せなかった患者を明日は治せるように。
高等部~研修部の会員の会員のみなさんがこれに当たります。
■離
離別や袂を分かつのではなく、新しい流派を立ち上げるのでもなく、教わる立場から教える立場に切り替わる時期です。
そして実はこれが最高の学びになります。

“教えることは教わること”

昨日の自分を超えて自己最高を更新していくためには人に教えるのが一番です。
究極の学びをもってさらに磨きをかける段階に入ったのです。
これが生涯続きます。
研修部以上の会員のみなさんがこれに当たります。

奥義とは習得そのものがゴールではありません。
むしろそこからさらなる精進が始まります。
守・破・離のその先は未だ道の途中です。

鍼灸師の鍼灸師による鍼灸師のためのOWND ONE

鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、互いに切磋琢磨する間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師に違いはありません。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、願いを込めてこの名前を付けました。 どうぞ、よろしくお願いします。