眼瞼下垂×目やに×脉診流経絡治療

妻の祖母の敬老のお祝いでうかがったところ、右目が塞がっていて、左目は涙と目やにが酷い。

義母や義姉は目やにで右目も引っ付いて開けられないだと言っているが、どうも下垂しているように思えてならない。

とにかく、視界が塞がっていて歩くときに危ないので、早速治療することに。
☑現病歴 いつからかよくわからない。
☑愁訴 夜間頻尿。
☑経絡腹診 肺脾虚、心肝実、腎平。
☑脉状診 浮、数、実。
☑比較脉診 肺脾虚、心肝実、腎平。
☑証決定 肺虚証。
☑適応側の判定 気を引き上げるため左。
☑本治法 目やに涙を逆気泄と診て合水穴を選穴。
左尺沢、左陰陵泉を補い、左尺中浮かして膀胱の脉位に浮いてきた実邪を、患側の右膀胱経を切経して最も邪の客している右飛陽から浮実に応ずる瀉法。
☑補助療法
宮脇奇経治療。右陥谷-右合谷に5壮-3壮で知熱灸。
足陽明脉の奇経腹診
手陽明脉の奇経腹診
☑標治法 左右を比べて圧痛の強かった
臂臑に知熱灸7壮。
☑止め鍼×セーブ鍼 中脘穴→非適応側の天枢→適応側の天枢→下腹部正中にの最も虚した箇所に火曳きの鍼→百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
☑経過 治療後、右目が開く。
☑反省と考察 瞼は肌肉で脾の主りということから、眼瞼下垂は脾虚と言われていますが、肺虚もあります。
瞼は総じて脾胃ですが、上眼瞼は足の太陽膀胱経、下眼瞼は足の陽明胃経に一応分類されます。
目やには湿熱です。 
奇経は陥谷-合谷か合谷-陥谷か公孫-内関か内関-公孫が多いです。
大腸経には目に効くツボが軒並み並んでいますが、こういう場合には臂臑が有効です。

例.
  1. 沢田流二間 麦粒種。
  2. 沢田流合谷 目の充血。
  3. 合谷 眼病全般。
  4. 偏歴 眼病全般。
  5. 臂臑 眼瞼下垂、目やに、緑内障。

ONE

鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと 感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、 互いに切磋琢磨する間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師に違いはありません。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、 願いを込めてこの名前を付けました。 どうぞ、よろしくお願いします。