こころの病に対する脉診流経絡治療✖誰でもできるメンタル鍼灸

脉診流経絡治療からみたこころの病の病因病理
この病と対峙する上での座学として以下のリンクをご覧ください。
基礎編
臨床編

こころの病に対する脉診流経絡治療
証と本治法
本治法で生命力を強化します。

  • うつ病、双極性障害などは、心虚証か脾虚証。
  • パニック障害などは、肝虚証か腎虚証か肺虚証。
例えば、うつ病で心虚証が立ったとします。
  1. 心包経か心経を補います。
  2. 肺経か腎経を瀉します。
  3. 陽経を瀉します。
詳しくは、先ずは主たる変動経絡の生気を補います。
左大陵か左神門を補います。
用鍼は柳下てい鍼か小里てい鍼の尻尾の方で補います。

次いで、脉診と腹診で肺実か腎実かを見極めて、肺実なら孔最~尺沢にかけて、腎実なら太谿~水泉にかけて切経し、最も邪気実が客している所見を瀉します。
用鍼は柳下圓鍼かてい鍼の頭の方を使って経に逆らい引くのではなく押し進めます。
ざん鍼で瀉しても構いません。

整脉力豊かに生気を補い、相剋経まで整えると、主訴や愁訴に関連した陽経に邪気実が浮いてきます。
浮いてくれば同じような手技手法で瀉します。
胃経が変動すると常軌を逸するとか、人に会いたくなくなるとかあるように、重ね重ね胃経に浮いてくることが多いです。
あるいは偏頭痛やため息をつくようなら胆経に浮いて来るでしょう。
脉を診ながら決めてください。

他の証も同様に考えてください。
  1. 心虚証 心包か心を補い、肺か腎を瀉し、陽経を処理する。
  2. 脾虚証 脾を補い、肝か腎の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
  3. 肝虚証 肝を補い、肺か脾の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
  4. 腎虚証 腎を補い、脾か心の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
  5. 肺虚証 肺を補い、心か肝の虚実を弁え補瀉し、陽経を処理する。
うつ病の方を腎虚で治療すると99%悪化するので細心の注意を払ってください。
あるいは、腎虚でない患者を腎虚と誤診して補い続けるとうつ病になることがあります。
鬱っぽい症状を訴えだしたら誤治反応と捉えて、然るべき誤治調整を行ってください。
病症
脉証と腹証

こころの病に対する誰でもできるメンタル鍼灸
  1. 上中下の丹田を整えます。
  2. 生き霊を祓い肝鬱を解きます。
  3. 陽気を取り入れます。
順番はどれから行っても大丈夫です
上丹田を整える
上丹田はトラウマに関係します。
診断治療点である印堂で上丹田を整え、清空の穢れををクリアーにし、ひいては刻印されているトラウマを消します。
  1. 先ず、大なり小なりどんなささいなことでも構いませんので、今現在気になることがいくつあるかを数えてもらいます。
  2. 内容を聞くと邪気を受けるので、内容は聞かずに、いくつあるかだけを聞きます。
  3. 次いで、印堂にクリスタルのてい鍼を当て、天地と繋がります。
  4. 天地と繋がれたら、百会から「あー」、天突から「おー」、膻中から「うー」、中脘から「えー」、関元から「いー」と発声しなくてもいいので、意識しながら息を吐いていきます。
  5. チャクラを上から下まで降ろしたら、そこで吐くのを止めて、「患者の頭の中にある邪気よなくなれ」と頭の中で唱えて、てい鍼を垂直に抜き上げます。
  6. 気になることがいくつになったか、いくつ減ったかを確認します。
天地との繋がり方を記します。
頭の中で「私は天と地と繋がっています。生かされていることに感謝します」を三回唱えます。
「天地と繋がったら教えてください」と唱えて、繋がるまで待ちます。

天地との繋がりがわからなければ、それはそれでいいので、てい鍼を当て6呼吸数えてた後に「患者の頭の中にある邪気よなくなれ」と唱えて、てい鍼を垂直に抜き上げます。

同じく効果判定します。

クリスタルのてい鍼としていますが、水晶で頭に当てて不快な感じがしないものであれば何でもいいです。
中丹田を整える
中丹田はこころに関係します。
こころとは、人だけが持つ自我自意識で神とします。
言霊で中丹田を整え心神を鼓舞し、肝魂を発動させます。
患者自身にやってもらいます。
  • 男は左の労宮を膻中に当て、右の労宮を丹田に置きます。
  • 女は右の労宮を膻中に当て、左の労宮を丹田に置きます。
丹田の探し方は、臍に労宮を置き、無心で下にスーッと下ろすと府に落ちたところで止まります。
そこがあなたの丹田です。

男女別のスタートボジションで言霊を唱えます。
  1. 先ず、「私は自分の体が一番大事」を三回唱えます。
  2. 次いで、「私は自分の体を自分で治す」を三回唱えます。
  3. 最後は、ポジションを変え、男は左の労宮を丹田に置き、その上に右の労宮を重ねます。女は右の労宮を丹田に置き、その上に左の労宮を重ねます。「これで私の体は安心安全完全」を三回唱えて終えます。
🎦言霊の実技動画↓
下丹田を整える
​下丹田は、刀でいえば鞘(さや)です。
上中の丹田が収まるところです。
下丹田が安定している人は胆(きも)が据わっています。
下丹田が不安定な人は胆が据わらず動揺します。
この動揺を肝風とします。

下丹田を安定させ、上中の丹田の納まる鞘を作り、胆を据わら、動揺から解き放ちます。

  1. 先ず、うつ伏せでふくらはぎを把握して痛みを確認します。必ず反応があります。
  2. 次いで、左右の上後腸骨棘を押さえて圧痛の強い側を確認します。
  3. 圧痛の強い側の沢田流小腸兪に、打鍼用のてい鍼を当て“神・気・精”と槌を弱すぎず強すぎず気持ちよく三打します。
  4. ふくらはぎの痛みを確認します。適応側があっていれば、痛みが消失または軽減します。
これで仙腸関節が調整され、骨盤がそろいます。
下丹田は機能でいえば収斂・納気です。
形でいえば骨盤がその器です。

🎦龍仙打鍼の実技動画↓
生き霊を祓い肝鬱を解く
生き霊とは、オバケではありません。
現存する他人からの妬み、ひがみ、怨みつらみ等を指します。
社会生活が始まる就園児から生き霊を受けています。
東洋医学では肝鬱とします。
今の言葉でいえばストレスです。
夢分翁はこれを三毒としています。

  1. 先ず、霊台を取穴し、圧痛を確認します。必ず反応があります。
  2. 霊台の圧痛を確認して、真上に途香を適量のせ、なくなるまで擦ります。
  3. 龍仙打鍼と同じく最初にふくらはぎの痛みを確認しておいて、治療後痛みの有無を持って効果判定します。
霊台は、脾の熱が出てくるツボですが、霊が出入りする要所でもあります。
生き霊という名の邪気を祓い、最強の外邪である肝鬱を解きます。

太陽気功でセルフケア
​特にうつ病の患者は陽気が不足しています。
眼神が衰退しています。
太陽気功を行い陽気を取り入れます。
  1. 先ず、男は左目の前で、女は右目の前で、掌を太陽に向けて両手の重ねます。
  2. 次いで、その手を左右に広げていくと母指と示指でピラミッドができます。
  3. そのピラミッドを太陽と目の間に置き、目が収まるサイズにピラミッドを調節し、太陽の光を目に取り入れます。
  4. そのままゆっくり9秒数えてください。九は陽の極みです。
  5. 男は左目→右目、女は右目→左目の順に行います。
毎日思い出したらその都度やってもらいます。
段々と元気になってきます。

🎦太陽気功の実技動画↓
終わりに
誰でもできるメンタル鍼灸は流派に関係なく使っていただけます。
脉診流経絡治療を習得できれば最高です。

一人でも多くの方が救われますようお祈り申し上げます。

ONE

鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと 感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、 互いに切磋琢磨する間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師に違いはありません。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、 願いを込めてこの名前を付けました。 どうぞ、よろしくお願いします。